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皮と革の違い

「皮」は「鞣されていない、毛のついた状態の生の皮膚」であり、
「革」は「皮を鞣し、腐ったり固くなったりしないように加工したもの」。

鞣すとは

原皮から毛を剥いだり、薬品を使用して防腐処理を施し、革にする工程のこと。 この加工をしないと革は硬化したり、腐ったりしてしまい使用できなくなる。製品として使用する際には絶対に必要な工程。 鞣す方法は大きく3種類に分けられる。

■ タンニン鞣し(ベジタブルタンニン)・・・ヌメ革とも呼ばれる

天然の植物から木樹の渋を抽出し、それを利用した製法。天然材料の製法のため手間がかかる。
メリット・・・より自然な風合いがある。使い込むほどにアメ色になったり経年変化が楽しめる。
使い込むほど柔らかくなり手になじむようにななる。(革らしい革)
雨など水に濡れても乾きが早い。
デメリット・・・摩擦などによる色移行。(服などに移りやすい)
濡れるとシミになる。

■ クローム鞣し

化学薬品(合成剤)によって科学的におこなわれる製法。
皮製鞄の8割を占める。(衣料にもよく使用される)
メリット・・・元々ソフトな風合いに仕上がる。柔軟性・伸縮性に富んでいる。
摩擦などにも強く耐久性があり、ある程度の耐水性がある。
デメリット・・・水を吸収すると乾きが遅い。

■ コンビ鞣し

この製法は前記の2つの製法を混ぜた製法。(野球用のグローブなどに使用される)
メリット・・・始めからソフトな風合いがありつつ、使い込むほどになじむようになる。
耐久性・吸水性に優れ、乾きやすい。
デメリット・・・見た目が革らしくない。

染色方法

なめし作業が終わると次はいよいよ「仕上げ工程」に取り掛かる。”仕上げ”は革の表面の保護、見た目、風合いなどを高めることを目的に塗装や塗膜、着色などをすることを指し、わかりやすく言うと「革の表面に化粧を施す」ことを言う。

■ 染料

水溶性の粒子からなるもの。「染料染め」は水に溶ける染料を革に浸透させ着色する。
染料染めは革の表情をそのまま生かすことができ、透明感のある仕上がりになる。
水や汚れでシミが出来やすく、色落ちもしますが、革本来の風合いが楽しめる。
メリット・・・革本来の風合いが楽しめる。(経年変化が楽しめる)
デメリット・・・色落ちしやすい。キズがつきやすい。水に弱い。

■ 顔料

非水溶性の粒子からなるもの。「顔料染め」は水や油に溶けない顔料を革の表面に塗って着色する。
顔料染めは革の表面をコーティングするような加工なので、革そのものの表情は残りにくいですが、
水や汚れに強いのが特徴です。 革の元々の傷や汚れも覆い隠せるため量産に向いている。
メリット・・・撥水性がある。汚れにも強い。キズがつきにくい。革の元々のキズが目立ちにくい。
デメリット・・・革らしさがない。(合皮と判別しにくい)風合いが変化しない。

革の種類

■ カーフスキン

最も上質な革。生後6ヶ月以内の仔牛の皮を鞣したもの。
キメが細かく柔らかいため牛革の中で最も上質
メリット・・・薄く、軽い、キメが細かい
デメリット・・・薄いためお手入れがこまめに必要。キズがつきやすい

■ キップスキン

生後6ヶ月〜2年の中牛の皮。
カーフよりも厚みが格段に厚くなるため、バッグによく使用される。
メリット・・・軽い、キメが細かい
デメリット・・・お手入れがこまめに必要。キズがつきやすい

■ カウハイド

生後2年の牝牛の皮で厚く丈夫なのが特徴(ステアハイドよりは薄い)
牛革の中で2番目によく使用される。
メリット・・・幅広く使用できる。
デメリット・・・やや重い

■ ステアハイド

生後3〜6ヶ月以内の去勢された牡牛が成牛になったときの皮。
牛革の中で2番目によく使用される。
メリット・・・幅広く使用できる。
デメリット・・・重みがある

■ ブルハイド

生後3年以上の去勢されていない牡牛の皮で最もキメが粗い。
一番厚みが厚い。
メリット・・・最も丈夫
デメリット・・・重い、元々のキズが多い

■ ピッグ

ブタの革のこと。摩擦に強く、牛毛穴のが大きいため、表面には穴のようなものがあるのが特徴。
ブタの革は薄く、耐久性があり、通気性にも優れている。(アパレルのレザージャケット等によく使用される)

■ シープ・ラム

羊の革のこと。薄く、軽くとにかく柔らかいのが特徴。
防寒材料として優れており、バッグよりもアパレルに使用されることのほうが多い。
子羊の革のことをラムとよぶ。シープよりもラムのほうが薄いため、弱い。

■ ゴート・キッド

山羊の革のこと。羊の革よりも表面組織が硬く、丈夫。
毛穴の形状が特徴的。子山羊の革はキッドスキンとよばれ、ゴートよりもやわらかい。

■ ホース・ポニー

馬の革のこと。ホースレザーは牛革と見た目は似ていますが、牛よりも薄く柔らかいため少し弱い。
柔軟性に優れているため、アパレルや靴でよく使用される。
牛革よりも表面が強いためキズがつきにくいのが特徴。
小型の馬の革のことをポニーレザーと呼ぶ
柔らかくて軽く、手触りがよいと同時に、摩擦に強く通気性があるので、
特に軽さは他の革よりも優れていて、牛革の半分くらいの重さしかない。

■ ハラコ

本物のハラコレザーは牛の胎児の毛皮。胎児なのでお母さん牛のお腹の中で死んでしまった胎児の毛皮。
このため、希少価値が高く1枚のレザーも小さいため、とても高価。
ハラコの代用品としてホースヘアレザーがある。
ホースヘアレザーは馬の毛皮のことで本物のハラコよりは毛が長く丈夫。

■ ムートン

羊の毛皮のこと。
ホースヘアやファーのように直線的な毛足繊維ではなく、カーリーなモコモコとした繊維が特徴。
保温性が高く吸湿性も高い。

加工別による革の分類

■ 素ヌメ革

タンニン鞣ししただけの染色も何もしていないレザーのことをいう。
肌色よりも白っぽいのが特徴。だが、使い込むほどにアメ色に変化する。(ヴィトンのハンドルなどが有名)

■ 銀付き革

鞣して染色しただけの一般的なレザー。表面(銀面)を活かした純正革。

■ シュリンクレザー

鞣し工程中に特殊な薬品を使って銀面を縮ませた革のこと。
縮んでボコボコしたものをシボとよぶ。

■ オイルドレザー

動物油(主に魚油)でなめされた革のことで、オイルの撥水性により水分による劣化が少ない。
タッチ感がしっとりとしており、独特の光沢、色むらがある。

■ 防水レザー

防水には主に3種方法があります。
@製品が出来上がり、最終段階で表面に防水スプレーをかける。(お客様個人でもできます。)簡単に出来る分効果の持続性は少ない。
A製品ができてから製品自体をそのまま防水剤につけこみ、乾かした方法。
B原皮の状態から鞣し工程中に防水剤をいれ、革に染み込ませる方法。効果は一番長持ち。

■ エナメル革

クローム鞣し後、銀面に合成樹脂を塗装して、ピカピカに光沢を出した革。
パテントレザーとも呼ばれる。汚れがつきにくく、手入れも簡単だが寒さ(低温)に弱くひび割れしやすい。
合皮でも多くエナメル加工はされているが、合皮と本エナメルの見分け方は動かした時のシワのより方としなやかさでわかる。(本エナメルはシワが少ない)

■ 型押し革

鞣したあとに、銀面に模様を高圧プレス機でプレスした革。
クロコダイルやオーストリッチなどに似せたものが多い。
別名エンボスレザーともよばれる。

■ ヌバック

牛革の銀面を起毛させたベルベット状の革のこと。目の細かいサンドペーパーで起毛させるため、
毛足が短く、防水性の高いオイルドヌバックなどはアウトドアシューズによく使われる。

■ スエード

クロム鞣しした革の裏面をサンドペーパーで起毛させた革のこと。
起毛革では一番よく使用されている。

■ ベロア

成牛革の裏面を起毛させて革のことでスエードよりも毛足が長く粗い。